だれかの木琴 イメージ
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心の隙間に入ってきた美容師に、
どうしようもなく心が囚われていく──
求めあい、ねじれゆく男と女のサスペンス

親海小夜子(常盤貴子)は、警備機器会社勤務の優しい夫の光太郎(勝村政信)と、可愛い中学生の娘かんな(木村美言)と3人暮らし。念願の一軒家に引っ越した小夜子は、近くで見つけた美容院で山田海斗(池松壮亮)と名乗る若い美容師に髪を切ってもらう。
「本日はご来店、ありがとうございました。」
その日のうちに海斗からのお礼のメールが届き、小夜子は「今後ともよろしくお願いします」となにげなく返信するが、なにかが小夜子の中でざわめいたのだった。その返信にさらに返信を重ね、レスが途絶えると再び店を訪れて海斗を指名する小夜子。
ある日、店での会話をヒントに、海斗のアパートまで探し当てた小夜子は、ドアノブに「買いすぎたのでどうぞ」というメモとともに苺のパックを吊るして帰る。新しいお得意様に対する拭いがたいもやもやを感じていた海斗は、はっきりと小夜子の執着を危険なものとして感じ取る。次の休みの日、またしても小夜子は海斗の家にやってきて、今度は家の呼び鈴を押した。近くまで来たという小夜子に海斗は「汚いとこですけど、どうぞ」と招き入れる。「そんなつもりじゃ」と慌てる小夜子だったが、部屋に吸い込まれるように入ってしまうのだった……。
やがて家族や周囲を巻き込み、2人の関係がたどり着いた思わぬ結末とは──?

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